投資のノウハウ
資産を効率的に増やすために、最低でも資金30万円程度から始めよう
日本の株式市場に上場している株は、約3500銘柄ほどあります。そのうちの約7割半、約2600銘柄は30万円以内で購入することが可能です。しかも、約1300銘柄については10万円以内で購入が可能です。1万円以内で買える銘柄もありますから、「株式投資をしてみたい」というだけなら、ごくわずかな資金からでも始めることができます。
最低30万円の資金を推奨する理由
ではなぜ、最低でも資金30万円からのスタートをお勧めするのでしょうか。それは、あまりに少額からのスタートでは、大きく増やすまでにかなりの時間がかかってしまうためです。
極端な例ですが、たとえば資金1万円で始めた場合、仮に3カ月で30%上がったとしても、3カ月後の資産は1万3000円に過ぎません。その後も同じ銘柄を保有し続けて、同じように3カ月に30%ずつ上がっても1年後の資産は2万2000円です。これでは、効率的に資産を増やしていくことはできません。さらに、1万~2万円で買える株となると非常に限られていますから、資産を大きく増やすときの武器である「乗り換え」の手法も使っていくことが難しくなります。
その点、資金が30万円程度あれば、前述のとおり、かなりの銘柄数が買えることになります。もちろん、それは1銘柄に1単元だけ投資した場合の話で、たとえば複数の銘柄に分散して投資したいと考えれば銘柄選びの幅はその分、狭くなります。また、1単元で30万円を超す銘柄は買うことができません。
と言っても、資金30万円から大きく増やしていくことは、決して不可能ではありません。
私が運営する投資顧問会社で実際に資金30万円からスタートするコースを設定していて、実際に資産を増やしている経験が数多くあります。元手が30万円あれば、「乗り換え」を活用して、その時々の有望な銘柄に次々投資していくことで効率的に資産を増やしていくことが可能です。
また、少し話は変わりますが、30万円程度であれば余裕資金として預貯金などから捻出することも比較的たやすいのではないでしょうか。
余裕資金で運用する
余裕資金が100万円、500万円と多額にある人は、その金額から投資を始めることももちろん可能です。資金が100万円あれば、5~6銘柄に分散して投資することができ、そうなれば値下がりのリスクをある程度低減することができます。資金30万円では買えない、1銘柄で数十万円~100万円という値がさ株に投資することも可能です。さらに、資金の一部を使って「大化け」が狙える銘柄や中国株などにも投資することができるようになります。
一方で、まったくの投資初心者であれば、やはり30万円程度から始めたほうが安心という考え方もあります。すでに述べたとおり、資金30万円では銘柄選択の幅や保有できる銘柄数には限りがありますが、「余裕資金の一部で株式投資をしている」という状態であれば、万が一、大きく失敗したとしても、気持ちにゆとりを持って次に臨むことができるのではないでしょうか。
資金30万円からスタートしたら、最初の目標は100万円です。100万円に到達するまで、着実に資産を増やしていきましょう。
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